知らないうちに進行する「歯周病」
CMなどでもよく耳にする歯周病(歯槽膿漏)は、歯と歯ぐきの隙間に歯周病菌が進入し、徐々に歯を支える骨を溶かしていき、最終的には歯が抜けてしまう病気です。従来、歯周病は中高年齢層に多く見られる病気でしたが、食生活や生活習慣の変化などにともなって、より若い世代にも見られるようになってきています。
歯周病の怖いところは、初期症状では痛みなどもなく、気づかないうちに進行してしまう点です。歯ぐきから血が出る、歯がグラグラするなどの自覚症状が出る頃には、かなり進行してしまっているといえます。
早期発見・早期治療が大切になりますので、定期的な検診を当クリニックではおすすめしております。
当クリニックの歯周病予防
プラークコントロール【ブラッシング指導】
歯や歯ぐきに付いたプラーク(歯垢)を抑制・除去することをプラークコントロールと呼びます。プラークは、虫歯、歯周病、口臭などの原因になりますので、プラークコントロールは大切な歯を守るために重要なものです。
当クリニックでは、正しい歯みがきの方法をお教えするブラッシング指導も行っておりますので、ご興味のある方はご相談ください。
定期健診
歯周病は、早期発見・早期治療がポイントとなりますので、当院では年に3~4度の定期健診をおすすめしております。また歯周病は進行していくと歯だけではなく、糖尿病や心臓疾患にもつながるリスクもある病気です。成人の8割以上が歯周病とも言われているメジャーな病気でもありますので、ぜひ定期健診にお越しください。
歯周病予防の流れ
検査
まず歯周病の検査を行います。歯周病の進行具合や菌の種類など、検査の結果を踏まえて治療計画をご提案させていただきます。
X線写真
レントゲンにより、歯槽骨がどのくらい吸収されているか、歯周病の進行具合を確認します。
歯周ポケットの測定
歯周ポケットの深さを測定し、歯周病の進行具合を調べます。
歯ぐきの出血
歯ぐきからの出血があるかを見て、歯周ポケット内の炎症を把握します。
噛み合わせ検査
噛み合わせが悪い部位は、歯周病が進行しやすい場合があります。
スケーリング・ルートプレーニング
1)スケーリング
歯についた歯石を除去する治療がスケーリングです。歯石を取り除くことで、歯ぐきの炎症を和らげることができます。
2)ルートプレーニング
スケーリング後は歯がざらつきますので、表面を滑らかにする治療がルートプレーニングです。
3)再検査
スケーリング・ルートプレーニングをした後、一ヶ月ほどの時間をおいて、再度歯ぐきの検査をさせていただきます。口の状態に応じて、ブラッシングの指導や生活習慣の改善をご提案させていただくこともあります。